オンラインショップにてコーヒー豆販売中☕

【生産品種も紹介】コーヒー|コロンビアの特徴を解説

コラム
アドセンス広告

コロンビアのコーヒーについて
その味わいを「品種」や「精製」など具体的な要因と合わせて解説します。

コロンビアのコーヒーの味わい

エリアにより差はありますが、スペシャルティクラスではオレンジやレモンの酸味とコクが調和したバランスの良さを感じられるコロンビアのコーヒー。
では、なぜそのような風味が生まれるのか品種、標高、精製、等級の4つの観点から解説します。

コロンビアのコーヒーの品種

コロンビアで主に生産される品種は3つ

ティピカ

アラビカの二大品種と呼ばれ、原種とも言われる品種。
栽培品種では最も古い品種で、スペイン語で「標準的」という意味がある。
香り高く、味わいも品の良い甘味と酸味を併せ持つという素晴らしい特徴がある一方、収穫量が少なく耐病性も低いため、現在ではとても貴重な品種。

カッピングプロファイル
グリーンアップル、プラム、フローラル、グレープフルーツ、シルキーマウスフィール

カトゥーラ

ブラジルで発見されたブルボンの突然変異種で、比較的収穫量が多いとされる。
コロンビアの土壌や気候との相性が良く、収穫量も安定しているため、コロンビアの主要品種となっている。
標高の高いエリアで生産されたもののは、特に酸味が豊かでより複雑性があるのが特徴。

カッピングプロファイル
レモン、アップル、マンゴー、ストーンフルーツ、アプリコット、チョコレート

カスティージョ

カトゥーラとティモールハイブリッドを人工交配して作られた品種。
コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)の研究機関で開発されて、コロンビア国内生産の約半数がこの品種。
耐病性の高さと、味わいの良さを併せ持った品種だと注目される品種で、味わいはマイルドな甘さと滑らかな口当たり、柑橘系の酸味も感じられる。

カッピングプロファイル
ビターチョコレート、アーモンド、オレンジ、グレープフルーツ

ハイブリッド品種の生産が多く、収量、品質ともに安定。
2009年に広がったさび病が原因で一時は大きく減産。その後FNCが開発したさび病に耐性がある「カスティージョ」の植樹が進み生産量は回復。カスティージョなどのハイブリッド品種は味わいがやや重く、カトゥーラなどの品種はクリーンで軽い傾向。

コロンビアのコーヒー生産地の標高

コーヒーを栽培する際、一般的に標高が高い方良いとされ、朝晩の寒暖差がある事で、実が詰まった良質なコーヒーになる事が知られる。
では、コロンビアの標高はどうなっているのか。

✔︎コロンビアの標高は特に南部が高め

コロンビアの主要な生産地で最も低い標高は、北部シエラネバダの900mそして、最も高い標高は南部ナリーニョの2300m

  • 標高が高く豆質は硬い
  • 結果、糖類が多く密度が高いので焙煎で酸味が出やすい。北部のエリアはマイルド、南部はややフルーティな傾向

※糖類が多いとなぜフルーティな酸味が出やすいのかはこちらの記事を参照。

コロンビアはエリア内で考えても高低差の幅が広いのでエリアごと、農園ごとで味わいが様々。

コロンビアで行われる主な精製方法

コロンビアで行われる精製方法はウォッシュドと呼ばれる水洗式の方法

✔︎山岳地帯には乾燥時間が短いウォッシュドでの精製が適している。

ウォッシュド(水洗式)

収穫したコーヒーチェリーの果肉を除去して、発酵槽に浸けてから洗浄する事で、果肉を全て取り除いてから乾燥させる方法。
この精製方法は他の方法と比べ、早く均一に乾燥させられるので失敗が少なく、クリアな味わいになるが、発酵に使われた水は有害な可能性がある事や、水源が確保された地域でしか行えないなどの問題も。

業界の品質区分で最上位に位置する「コロンビア・マイルド」に属し、正統派なウォッシュドコーヒーの代名詞的立ち位置です。

等級はどのように決まるのか

✔︎コロンビアの等級はスクリーン(豆の大きさ)で決められる

等級スクリーンサイズ(豆の大きさ)
エクセルソ プレミアム18 (7.5mm)
エクセルソ スプレモ17 (6.75mm)
エクセルソ エクストラ16 (6.35mm)
エクセルソ ヨーロッパ15 (6mm)
エクセルソ UGQ15/14 (6mm/5.5mm)
エクセルソ マラゴジッペ17 (6.75mm)
エクセルソ カラコル12 (4.8mm)
出典:コロンビアコーヒーの等級 – FNC コロンビアコーヒー生産者連合会 (cafedecolombia.jp)

※等級に対するスクリーンサイズの含有割合なども定められているものの、本表では割愛するものとする。

日本で流通している内、主に最高等級として取り扱われるコロンビア スプレモ(コロンビアSPやコロンビアSUPなどと表記される)が「エクセルソ スプレモ」にあたる。
スプレモの下位等級として取り扱われるコロンビア エクセルソ(コロンビアEXなどと表記される)が「エクセルソ エクストラ」にあたる。

そもそもスペシャルティコーヒーとして分類できるのがエクセルソ(エクセルソ エクストラ)以上の等級に限られており、同国ではスクリーンサイズはかなり重要な位置付けです。

コロンビアコーヒー生産者組合(FNC)とは

出典:FNC コロンビアコーヒー生産者連合会 (cafedecolombia.jp)


✔︎1927年に発足した世界最大規模のコーヒー生産者組合

3つの関連組織とイメージキャラクター「ファン・バルデス」

  • ALMACAFÉ(アルマカフェ)
    1965年に設立され、コロンビアから輸出されるすべてのコーヒーの品質管理を行っている。物流や品質管理に特化したFNCの別会社
  • BUENCAFÉ(ブエンカフェ)
    1973年に設立され、コロンビアコーヒーのフリーズドライや濃縮(還元)リキッドコーヒーなどの製造を行う世界でも有数の高級インスタントコーヒーメーカー。コーヒーの加工に特化したFNCの別会社。
  • CENICAFÉ(セニカフェ)
    1938年に設立されたFNCの化学部門(コーヒー研究センター)。コーヒー栽培の研究や技術開発を行い、得られた研究成果をコーヒー生産者に伝える。2009年にさび病被害が広がった際も同研究所が開発した品種「カスティージョ」に植え替えを進めることで、大幅な減産から立ち直ることができた。
  • JUAN VALDEZ®(ファン・バルデス)
    1960年代に誕生したカフェテロ(コロンビアのコーヒー生産者)を代表するキャラクター。同キャラクターのブランドカフェ「ファンバルデスカフェ」は2002年に一店舗目がオープンして現在は300店舗以上を展開する。

日本では有名な銘柄「エメラルドマウンテン」もFNCが認定しています。コロンビアコーヒー生産量の中でわずか3%未満の豆しか認定されない非常に希少な高級豆とされています。

まとめ

コロンビアのコーヒーの味わいについて、解説しました。

コロンビアのコーヒーの特徴

✔︎主な栽培品種

  • ティピカ
  • カトゥーラ
  • カスティージョ

ハイブリッド品種の生産が多く、収量、品質ともに安定。

✔︎生産地の標高

生産地の標高は900m〜2300mで、特に南部が高め

✔︎主な精製方法

  • ウォッシュド(水洗式)

✔︎等級

  • 豆の大きさ(スケール)による等級分け

日本ではスクリーン17以上をスプレモ、16以上でエクセルソとして流通している。

✔︎コロンビアコーヒー生産者組合(FNC)とは

1927年に発足した世界最大規模のコーヒー生産者組合

今回説明した4つの項目が味わいに大きく関わり、生産地ごとの違いを生み出しています。
コロンビアのコーヒーを選ぶ時の参考にしてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました