グアテマラのコーヒーについて
その味わいを「品種」や「精製」など具体的な要因と合わせて解説します。
グアテマラのコーヒーの味わい
代表的な8つの地域それぞれを区分してブランド化に取り組むことで、地域ごとで味わいが異なるまさに七色(八だけど)な味わいが特徴のグアテマラのコーヒー。
詳細について、品種、標高、精製、等級の4つの観点から解説します。
グアテマラのコーヒーの品種
グアテマラで主に生産される品種は以下の4つ
紹介している4つ以外にもパチェやティピカなど優良品種が多く、アラビカ種の生産が95%を占めるグアテマラはスペシャルティコーヒーシーンをリードしている国の一つと言えそうです。
グアテマラがいち早く「アンティグア認証」を制定して、トレーサビリティやテロワール向上に取り組んだことが、スペシャルティコーヒーの文化の進展に繋がっています。
グアテマラのコーヒー生産地の標高
コーヒーを栽培する際、一般的に標高が高い方良いとされ、朝晩の寒暖差がある事で、実が詰まった良質なコーヒーになる事が知られています。
では、グアテマラの標高はどうなっているのでしょうか。
グアテマラの主要な生産地は1300m以上の地域が多く、最も高い標高はウェウェテナンゴの2000mです。
2000m超えの地域も点在しており標高が高いほうだと言えます。
グアテマラで行われる主な精製方法
グアテマラで行われる精製方法はウォッシュドと呼ばれる水洗式の方法
品評会に出品するような農園ではナチュラルや嫌気性醗酵(アナエロビック)などの精製方法も行われていて、クオリティーへのこだわりが強いイメージです。
等級はどのように決まるのか
グアテマラの等級は生産地の標高で決められています。
等級 | 生産地の標高 |
SHB (ストリクトリー・ハード・ビーン) | 4300フィート (1300m~) |
HB (ハード・ビーン) | 4000~4300フィート (1220m~1300m) |
SH (セミ・ハード・ビーン) | 4000~3500フィート (1050m~1220m) |
EPW (エクストラ・プライム・ウォッシュト) | 3000~3500フィート (900m~1050m) |
PW (プライム・ウォッシュト) | 2500~3000フィート (750m〜900m) |
グアテマラの他にコスタリカやホンジュラスも産地の標高で決められており、産地の標高は味わいの指標の一つになるので、重要度の高い要素だといえます。
標高による等級分けは味わいとの因果関係も深く、スペシャルティコーヒー向けといえそうです。
BOSSのレインボーマウンテンもグアテマラ!?
缶コーヒーで有名なBOSSのレインボーマウンテンはグアテマラの七つの地域の豆を使う事に由来している(らしい)との事。
これらの産地の豆をブレンド、認証された豆が唯一「レインボーマウンテンブレンド」名乗れるという、由緒正しいコーヒーなんです。
「ボス レインボーマウンテンブレンド」は、グアテマラ全国コーヒー協会が唯一、命名・認証を与えているコーヒー豆“レインボーマウンテンブレンド”を使用した、フルボディタイプの味わいが特長の商品です。
出典:products.suntory.co.jp
グアテマラ公認の「レインボーマウンテン」というネーミングは各生産地により差別化を図っている事が示唆されているようにも思います。
まとめ
グアテマラのコーヒーの味わいについて、解説しました。
今回説明した4つの項目(とおまけ1つ)が味わいに大きく関わり、生産地ごとの違いを生み出しています。
グアテマラのコーヒーを選ぶ時の参考にしてくださいね。
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