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【生産品種も紹介】コーヒー|グアテマラの特徴を解説

コラム
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グアテマラのコーヒーについて
その味わいを「品種」や「精製」など具体的な要因と合わせて解説します。

代表的な8つの地域それぞれを区分してブランド化に取り組むことで、地域ごとで味わいが異なるまさに七色(八だけど)な味わいが特徴のグアテマラのコーヒー。
詳細について、品種、標高、精製、等級の4つの観点から解説します。

グアテマラのコーヒーの品種

ブルボン系の交配種の栽培が盛んに行われている。

ブルボン

アラビカの二大品種と呼ばれるのがこのブルボン。
味わいは甘みと酸味のバランスが良く、まろやかでコクがあります。

カッピングプロファイル 
レモン、シトラス、グレープフルーツ

カトゥーラ

ブラジルで発見されたブルボンの突然変異種(※矮性)で、比較的収穫量が多いとされます。 
渋みが強いからかブルボンより風味が劣るという見方もあるようですが、豊かな酸味があり品評会入賞歴もある品種です。

カッピングプロファイル
オレンジ、アップル、チョコレート、ハニー

カトゥアイ

ムンド・ノーボとカトゥーラを人工交配品種で、優れた味わいと、収穫量の多さや矮性の利便性を兼ね備えた品種です。
軽やかで甘みのある風味が特徴的で、過去にブラジルのCOE (カップ・オブ・エクセレンス)でゲイシャ種(※2)を抑えて1位を獲得したことからも、この品種の持つポテンシャルがうかがえます。

カッピングプロファイル
オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系、アップル、キャラメル、ハニー

パカマラ

1958年にエルサルバドルで開発された、パーカスとマラゴジッペの交配種。

出典:ビジュアルスペシャルティコーヒー大辞典2ndEdition,25p

類まれなカップクオリティーを示す可能性が高く、テロワールが合致すると素晴らしいフレーバーと品質を誇ります。Cup of Excellenceでも出品が多く、エルサルバドルのCOEはほとんどがこの品種で占められるほどです。グアテマラ のエル・インヘルと農園のパカマラ種は特に有名ですね。

出典:Roast Design Coffee Blog様

カッピングプロファイル
アップル、トロピカルフルーツ、フローラル

紹介している4つ以外にもパチェやティピカなど優良品種が多く、アラビカ種の生産が95%を占めるグアテマラはスペシャルティコーヒーシーンをリードしている国の一つと言えそうです。

グアテマラがいち早く「アンティグア認証」を制定して、トレーサビリティやテロワール向上に取り組んだことが、スペシャルティコーヒーの文化の進展に繋がっています。

グアテマラのコーヒー生産地の標高

コーヒーを栽培する際、一般的に標高が高い方良いとされ、朝晩の寒暖差がある事で、実が詰まった良質なコーヒーになる事が知られる。
では、グアテマラの標高はどうなっているのか。

グアテマラの主要な生産地の標高は、1300m以上の地域が多くを占め、中でもウエウエテナンゴは2000mを超える標高となっている

  • 標高が比較的高いエリアでも、コロンビアと比べると火が通りやすく焙煎しやすい印象。
  • 主要の8エリアの中でも、日本への流通が多いウエウエテナンゴやアンティグアの物は高地で栽培されており良質な柑橘系の酸が感じられる。

グアテマラで行われる主な精製方法

グアテマラで行われる精製方法はウォッシュドと呼ばれる水洗式の方法

ウォッシュド(水洗式)

収穫したコーヒーチェリーの果肉を除去して、発酵槽に浸けてから洗浄する事で、果肉を全て取り除いてから乾燥させる方法。
この精製方法は他の方法と比べ、早く均一に乾燥させられるので失敗が少なく、クリアな味わいになりますが、発酵に使われた水は有害な可能性がある事や、水源が確保された地域でしか行えないなどの問題があります。

品評会に出品するような農園ではナチュラルや嫌気性醗酵(アナエロビック)などの精製方法も行われていて、クオリティーへのこだわりが強いイメージです。

グアテマラでは「ドライパーチメント」での流通が主流

生産者が栽培したコーヒーを流通させる場合、コーヒーチェリー(実)やウエットパーチメント(乾燥前の精製状態)で業者に出荷するので、その後の品質の劣化に繋がるリスクが大きく、不安定な一面があります。ところがグアテマラでは生産者が自身で精製しドライパーチメント(乾燥後の精製状態)の状態で出荷するので、収穫してからの劣化が少なく、品質が安定しやすいといえます。

等級はどのように決まるのか

グアテマラの等級方式

栽培地の標高で等級が決められる。

等級生産地の標高
SHB
(ストリクトリー・ハード・ビーン)
1400m~
HB
(ハード・ビーン)
1225m~1400m
SH
(セミ・ハード・ビーン)
1100m~1225m
EPW
(エクストラ・プライム・ウォッシュト)
900m~1100m
PW
(プライム・ウォッシュト)

600m〜900m

グアテマラの他にコスタリカやホンジュラスも産地の標高で決められており、産地の標高は味わいの指標の一つになるので、重要度の高い要素だといえます。

標高による等級分けは味わいとの因果関係も深く、スペシャルティコーヒー向けといえそうです。

画像の一部はGuatemalan Coffees/ Regions and Profilesとhttps://blog.goo.ne.jp/kanro3より出典しています。

缶コーヒーで有名なBOSSのレインボーマウンテンはグアテマラの七つの地域の豆を使う事に由来している(らしい)との事。

これらの産地の豆をブレンド、認証された豆が唯一「レインボーマウンテンブレンド」名乗れるという、由緒正しいコーヒーなんです。

「ボス レインボーマウンテンブレンド」は、グアテマラ全国コーヒー協会が唯一、命名・認証を与えているコーヒー豆“レインボーマウンテンブレンド”を使用した、フルボディタイプの味わいが特長の商品です。

出典:products.suntory.co.jp

グアテマラ公認の「レインボーマウンテン」というネーミングは各生産地により差別化を図っている事が示唆されているようにも思います。

グアテマラのコーヒーの味わいについて、解説しました。

グアテマラのコーヒーの特徴

✔︎主な栽培品種

・ブルボン
・カトゥーラ
・カトゥアイ
・パカマラ

上記以外にパチェやティピカなど優良品種が多く、スペシャルティコーヒーシーンをリードしている国の一つと言える

✔︎生産地の標高

生産地の標高は1300m〜2000mで、標高は高め。

✔︎主な精製方法

  • ウォッシュド

✔︎等級

  • 栽培地の標高による等級分け

✔︎BOSSレインボーマウンテンもグアテマラ!?

グアテマラコーヒー協会認証の7種の地域の豆をブレンド

今回説明した4つの項目(とおまけ1つ)が味わいに大きく関わり、生産地ごとの違いを生み出しています。
グアテマラのコーヒーを選ぶ時の参考にしてくださいね。

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