タンザニアのコーヒーについて
その味わいを「品種」や「精製」など具体的な要因と合わせて解説します。
タンザニアのコーヒーの味わい
アフリカ地域特有のしっかりとした果実感ある味わいを持ちつスッキリとした飲み口が特徴のタンザニアのコーヒー。
詳細について、品種、標高、精製、等級の4つの観点から解説します。
タンザニアのコーヒーの品種
タンザニアで主に生産される品種は以下の4つ
ヴィクトリア湖周辺で栽培されるロブスタ種を除き、主要品種のほとんどがアラビカ種。
CPU(Central Pulperly Unit)にチェリーを持ち込む方式が浸透しつつあり、品質の向上が期待される。
同国はエリアや農園の違いでも味わいの違いが出やすい傾向のように感じる。
タンザニアのコーヒー生産地の標高
コーヒーを栽培する際、一般的に標高が高い方良いとされ、朝晩の寒暖差がある事で、実が詰まった良質なコーヒーになる事が知られる。
では、タンザニアの標高はどうなっているのか。
✔︎タンザニアの標高はかなり高い傾向。
タンザニアの主要な生産地の標高の平均は1600m程度。そして、最も高い標高はキリマンジャロの2500m
- 標高が高く豆質は硬い
- 結果、糖類が多く密度が高いので焙煎で酸味が出やすいが、同国の地質なども影響してか、コクも感じられる
タンザニアで行われる主な精製方法
タンザニアで行われる精製方法はウォッシュドと呼ばれる水洗式の方法
✔︎山岳地帯には乾燥時間が短いウォッシュドでの精製が適している。
業界の品質区分で最上位に位置する「コロンビア・マイルド」に属す。だがまだ水洗所の数が十分とは言えず、設備が整っていない地域での精製品質に課題も。
等級はどのように決まるのか
✔︎タンザニアの等級はスクリーン(豆の大きさ)で決められる
等級 | スクリーンサイズ(豆の大きさ) |
---|---|
AA | 17~18(6.75㎜以上) |
A | 16~17(6㎜〜6.75㎜) |
B | 15~16(6.15㎜〜6.25㎜) |
AB | 15〜17 |
C | 14〜15(5.9㎜〜6.15㎜) |
PB | 小粒豆の中でも丸豆だけ集めた物 |
タンザニアの他にケニアやコロンビアでもスクリーンサイズ(豆の大きさ)で等級が決められているが、今のところ味との因果関係は極めて薄いとされているので、特別な理由がない場合はABなどの等級の低い安価なものがおすすめ。(当記事中で紹介させて頂いた暮らしと珈琲の動画「コーヒーをサイズ別に同じ条件で3種類の見比べてみたら驚きが止まらない」では因果関係ありとの報告)
日本国内で流通しているものに表記されているものは見かけないがFINE、GOOD、FAIR GOOD…VERY POORなど豆の品質でも分類される。
タンザニアの「キリマンジャロ」とは
✔︎日本でも人気の高いキリマンジャロの語源はタンザニアの山の名前
キリマンジャロの定義
全国公正取引協議会連合会によると
キリマンジャロとは
出典:全国公正取引協議会連合会公式サイト
タンザニアにて生産されたアラビカコーヒー豆をいう。ただし、ブコバ地区でとれるアラビカコーヒー豆は含まない。
となっており、ロブスタ種の栽培を中心とするブコバ地区で栽培されるものを除き、タンザニア産のアラビカ種のコーヒー豆はキリマンジャロを冠することができるとの事。
映画「キリマンジャロの雪」で有名産地に
1952年にアメリカで公開(日本では1953年)された映画「キリマンジャロの雪」が日本でヒットしたことがきっかけでキリマンジャロコーヒー(タンザニア)が広く知られるようになった
なお、実際のところはタンザニア=キリマンジャロとして記載していることがほとんど
まとめ
タンザニアのコーヒーの味わいについて、解説しました。
今回説明した4つの項目が味わいに大きく関わり、生産地ごとの違いを生み出しています。
タンザニアのコーヒーを選ぶ時の参考にしてくださいね。
インドネシアに
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