コスタリカのコーヒーについて
その味わいを「品種」や「精製」など具体的な要因と合わせて解説します。
コスタリカのコーヒーの味わい
コーヒーの実に含まれる糖を利用するハニー製法により濃厚な甘味と控えめな苦みで飲みやすいコーヒー。栽培品種は多岐に渡り、様々な果実感が味わえます。
詳細について、品種、標高、精製、等級の4つの観点から解説します。
コスタリカのコーヒーの品種
コスタリカで主に生産される品種は様々、比較的多いのが以下の2つ
上記の2つ以外にも、様々な品種が栽培されているためフレーバーもオレンジ、グレープ、ピーチにアップルと多岐にわたります。
また、コスタリカには火山地帯があり、土壌に火山灰が含まれます。この火山灰に含まれる豊富なミネラルはコーヒーの生育に良いとされ、こういった生育環境もコスタリカのコーヒーの味わいを良くしている一因とされます。
コスタリカは法律により、量産品種のロブスタ種の栽培が禁止されています。高品質なコーヒーの栽培を促進させようという情熱を感じる施策だといえそうです。
コスタリカのコーヒー生産地の標高
コーヒーを栽培する際、一般的に標高が高い方良いとされ、朝晩の寒暖差がある事で、実が詰まった良質なコーヒーになる事が知られています。
では、コスタリカの標高はどうなっているのでしょうか。
コスタリカの主要な生産地で最も低い標高は、ブルンカの600mそして、最も高い標高はタラスの1900mです。
ブルンカなどの低い地域もある事は確かですが、コスタリカのコーヒーの75%は1000〜1700m以上の地域で生産されているとの事なので、まずまずの標高だといえそうです。
コスタリカで行われる主な精製方法
コスタリカで行われる精製方法はハニー製法と呼ばれるパルプドナチュラル(※)の一種で、その状態から4段階にわけられます。
製法 | ミューシレージ(※2)除去の割合 |
ブラックハニー | 10%〜20%除去※ |
レッドハニー | 20%〜40%除去 |
イエローハニー | 40%〜60%除去 |
ホワイトハニー | 90%除去 |
(※)「パルプドナチュラル」とは
ブラジルで行われる精製方法の一つ。
パルパーと呼ばれる機械でコーヒーの実の果肉を除去して、ミューシレージが付いたまま乾燥させる精製方法。
(※2)「ミューシレージ」とは
コーヒーの実の果肉と種を包む外皮の間にあるヌルヌルとした粘液状の物質の事。
等級はどのように決まるのか
コスタリカの等級は産地の標高で決められています。
標高の高いところで育てられたコーヒーの方が、朝夜の寒暖差が激しくなるため良質なコーヒーになるという理由があります。
等級 | 生産地の標高 |
StrictlyHardBean (SHB) | 3900〜5400フィート (約1200m〜1650m) |
GoodHardBean (GHB) | 3300〜3899フィート (約1000m〜1200m) |
MediumHardBean (MHB) | 1600〜3300フィート (約500m〜1000m) |
コスタリカの他にグアテマラやホンジュラスも産地の標高で決められており、産地の標高は味わいの指標の一つになるので、重要度の高い要素だといえます。
標高による等級分けは味わいとの因果関係も深く、スペシャルティコーヒー向けといえそうです。
まとめ
コスタリカのコーヒーの味わいについて、解説しました。
今回説明した4つの項目が味わいに大きく関わり、生産地ごとの違いを生み出しています。
コスタリカのコーヒーを選ぶ時の参考にしてくださいね。
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