中国のコーヒーについて
その味わいを「品種」や「精製」など具体的な要因と合わせて解説します。
中国のコーヒーの味わい
アジア特有の土臭さを感じる物もありますが、高産地産で丁寧に精製物を中心にしっかりと果実味の感じられる良いコーヒーが増えつつあります。
詳細について、品種、標高、精製、等級の4つの観点から解説します。
中国のコーヒーの品種
中国で主に生産される品種は以下の3つ
中国のコーヒーのほとんどは雲南省で栽培されており、上記の3品種も含まれています。その他に福建省や海南省ではロブスタの栽培が行われてる。
雲南省といえば、紅茶の産地としても有名だったが、2009年に紅茶の市場価格が下落、そこにコーヒーの価格上昇が重なり、中国のコーヒー生産量が伸びている。
中国のコーヒー生産地の標高
コーヒーを栽培する際、一般的に標高が高い方良いとされ、朝晩の寒暖差がある事で、実が詰まった良質なコーヒーになるとされる。
では、中国の標高はどうなっているのか。
✔︎中国(雲南省)の標高はアジアでは中程度
中国のコーヒーの95%を生産している雲南省は900m〜1,700m
同じアジアのタイやベトナムより少し高いぐらいで、中国(雲南省)の標高はアジアでは中程度といったところでしょう。
中国で行われる主な精製方法
様々な精製方法が行われているが・・・
✔︎特筆すべきは「アナエロビック」
通常のアナエロビック方式に加え「ダブルアナエロビック」なんて精製も行われています。精製は技術力の高さで他国を一歩リードといったところ。
等級はどのように決まるのか
✔︎中国では特に等級は定められていない。
栽培が始まってからの歴史が浅い事もあるかもしれないが・・・?
薄利多売となりがちな等級分けの汎用品をあえて取り扱う事を嫌ってのことなのかも。
中国のコーヒー市場
✔︎中国のコーヒー市場は今後も急拡大が予想される
1人あたりのコーヒー消費量(年間)
中国/9杯
日本/280杯
中国の年間のコーヒー消費量はたったの9杯…。
これは日本の280杯のわずか3%に過ぎず、かなり少ないといえるが…?
2013年の時点での3.2杯と比較すると、中国のコーヒー市場は10年足らずで約3倍と驚くべき成長を見せており、これからの更なる市場拡大が予想されている。
こんな背景もあってか、他業種からも数多くコーヒー事業へ進出する動きがみられ「郵政カフェ」など、中国のコーヒー市場拡大の勢いは増すばかり。
「郵政カフェ」について、こちらの記事より詳細が確認できます☟
まとめ
中国のコーヒーの味わいについて、解説しました。
今回説明した4つの項目(とおまけ1つ)が味わいに大きく関わり、生産地ごとの違いを生み出しています。
中国のコーヒーを選ぶ時の参考にしてくださいね。
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