これから自家焙煎を始めたい人におすすめしたい「片手鍋焙煎」について
- 片手鍋焙煎がおすすめな理由
- 片手鍋焙煎のやり方
- 片手鍋焙煎におすすめの温度計
解説していきます。
片手鍋焙煎がおすすめな理由
✔︎片手鍋なら蓋ができ、攪拌ができる。それが美味しさの秘密。
「煎りたてハマコーヒー」さんのYouTubeチャンネルで紹介され、コーヒー好きの方たちの間で密かに流行。
蓋の開閉で排気が調節できる。
鍋を振りながら焙煎する事で、対流熱の要素も加わるとも言われ、慣れれば本格的な味わいを出すこともできる。
片手鍋焙煎に必要な道具
✔︎「ガラス蓋付きの直径16㎝」おすすめはダイソーの片手鍋
片手鍋
おすすめは16㎝、豆量にして200gぐらいの焙煎が可能。
中を確認できるガラス製の蓋がついたダイソーの鍋が軽くて取り回しもしやすいのでおすすめ。
無印メッシュトレー(ザルでもOK)
この無印メッシュトレーとバット大を重ねて使えば、焙煎が終わった後の豆の冷却とチャフ(薄皮)の除去がスムーズにできるので便利。
うちわ
焙煎が終わった後、豆を冷やすのに使う。
カセットコンロ
ガスが少なくなっても火力が弱くならないこちらがおすすめ。
放射型温度計
豆の表面温度を測るのに良い。煎り始めの鍋の表面温度や、1分ごとの豆温度を測る事で、再現性を高めて成否の判断基準にできる。
家庭用のコンロだと安全装置作動して火力が下がってしまうので、カセットコンロはマスト。
片手鍋焙煎のやり方
✔︎火力は固定して1ハゼ※を基準に焙煎する。
- 慣れるまでは火力を固定する
- 時間を測る(1分に一度、慣れるまでは3分に一度でもOK)
- 2秒〜3秒に一度3回鍋を大きく揺すって撹拌
- 5分以は降鍋を振った後に素早く蓋を1回開閉して水分を飛ばす
- ハゼ以降は鍋を振った後に素早く蓋を2、3回開閉して煙を逃がす
- とりあえず1ハゼ15分になるように調整するのがおすすめ
投入量:100g
火力:中火の少し強火
予熱:3分
投入温度(鍋表面):180℃
時間(分) | 豆温度 | 補足 | |||
3:00 | 120℃ | チャフ(薄皮)が剥がれてくる | |||
6:00 | 150℃ | 黄色っぽくなる | |||
9:00 | 180℃ | 質感が固くなり、豆が膨らんでくる | |||
12:00~ | 210℃ | 1ハゼ | |||
15:00~ | 220℃ | ここで煎り止めると中煎り程度 | |||
18:00~ | 230℃ | 2ハゼに入ったら煎り止めザルにあげて冷却する。 |
黄色 水抜き
茶色 浅煎り〜中煎り
灰色 中深煎り〜深煎り
火力を固定して、変動要因を少なくすると調整しやすいので、慣れるまでは火力を固定して15分程度で1ハゼがくるぐらいの火力に調整して練習するのがおすすめ。焙煎の基本は手法がかわってに共通です。
参考動画はこちら↓
片手鍋焙煎におすすめの温度計
✔︎豆の表面温度が測れる「放射型温度計」がおすすめ
◆3,040円(Amazon)
※価格は時期により変動します
以前紹介した記事でおすすめしていた蓋に装着するタイプのアナログ温度計だと、検温が安定せず、再現性が低いため、新たに「放射型温度計」をおあすすめします。
- 豆の表面温度を検温するので、手法はかわっても応用できる。
- アナログより精度の高い検温ができる。
- 検温する速度が速い。
焙煎後半に煙が多くなると検温がやや不安定になるので、後半は何度か繰り返し検温すると良い。
まとめ
以上、片手鍋焙煎の方法とおすすめの温度計について解説しました。
ホームロースティングが流行しつつある今だからこそおすすめしたい「片手鍋焙煎」について、基本的な事を中心に紹介させて頂きました。慣れれば驚くほど美味しい豆も焼けてしまう侮りがたし片手鍋焙煎に、是非チャレンジしてみてください。
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