「コーヒーから手軽にポリフェノールが摂れるって本当?」
「シミ予防や老化防止、糖尿病予防にも効果があるって本当?」
本当です。コーヒーに含まれるポリフェノールの様々な効果を解説します。
ポリフェノールが良い理由

ポリフェノールの様々なら効能の中から、特に注目な4つをご紹介します。
身体を酸化(老化)から守る

酸素がないと生きられない私たちですが、体内に入った酸素の一部は「活性酸素」となり、身体を酸化させて老化に繋がります。
この「酸化」から身体を守る「抗酸化物質」がコーヒーポリフェノールです。
シミ予防、紫外線から肌を守る

紫外線による肌へのダメージが「活性酸素」と密接に関係するため、これを抑えるポリフェノール(抗酸化物質)が良いとされています。
コーヒーポリフェノール摂取量が多いほど、紫外線によるシミが少ないという実験結果もあり、美容効果も期待できそうです。
脂肪の燃焼促進する

これはポリフェノールの中でも、コーヒーポリフェノール独自の作用で
コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)を摂取する事で脂肪の消費量が増えて内臓脂肪を減らしたり、吸収を抑える作用があるとされています。
糖尿病を予防する

こちらもコーヒーポリフェノールの独自作用の一つ
コーヒーを1日3杯飲むことで血糖値を下げたり、インスリンの正常な分泌を促進する事で、Ⅱ型糖尿病のリスクを21%減らせる(※)ことが報告されています。
1日3杯のコーヒーを飲むことで、Ⅱ型糖尿病の発症リスクが21%ほど低値が示されています。カフェインレスコーヒーでもリスク低減が認められています
Ding M et al. Diabetes Care (2014)より引用
ポリフェノールとは

ポリフェノールとは、植物が自身を活性酸素から守るために作り出す物質で、抗酸化物質の一つ、それを摂取する事で、人の身体にも良い作用をもたらします。
コーヒーに含まれるポリフェノール、コーヒーポリフェノールとはクロロゲン酸という成分で、コーヒーの苦味の元にもなっています。
コーヒーに含まれるポリフェノール

コーヒーには100ccあたり約200mgのポリフェノールが含まれており、これは赤ワインに次ぐ含有量で、緑茶の約2倍に相当します。
ポリフェノールを摂るならコーヒーな訳

研究(※)によるとポリフェノールの約80%を飲料から摂取しており、その内の約50%がコーヒーからの摂取となっています。
首都圏の主婦109人を対象に調査を行った結果、ポリフェノールの約80%は飲料から摂取され、さらに全体の約50%をコーヒーが占めていることがわかりました。
ネスレアミューズ「お茶の水女子大グループの研究報告」より引用
こういったことからも、ポリフェノールを多く含み身近な存在であるコーヒーはポリフェノールを効率よく摂取していくためにも意識して飲むと良いと思います。

コーヒーを飲む習慣のない人はポリフェノールが不足しやすい事がわかりますね。
珈琲からポリフェノールを摂るコツ

ポリフェノールを摂るならドリップコーヒーが良い

インスタントに比べるとドリップコーヒーの方がポリフェノールを多く含んでいる(※)ので、ドリップしたコーヒーがおすすめです。
レギュラーコーヒーはインスタントコーヒーの約5倍のポリフェノール含有量があり、毎日習慣的にレギュラーコーヒーを摂取することによる効果に着目しています。
uccホームページ「コーヒーと健康」より引用
深煎り(苦い)コーヒーはポリフェノールが少ない?

よく言われているのが、焙煎を進めた深煎りの苦いコーヒーはポリフェノールの量が少なくなるので、浅煎り(深煎りに比べ焙煎の進行してない物)が良いと聞きますが・・・
実際は焙煎によりクロロゲン酸は減少していくものの、クロロゲン酸が変質して違うポリフェノールの成分になっているので、焙煎によるポリフェノールの減少は僅かである、との研究(※)が報告されています。
焙煎度が深くなるにつれて,いずれの品種もクロロゲン酸類の含有量は低くなる傾向がみられましたが,ポリフェノールの総量はあまり変化がみられませんでした。
全日本コーヒー協会ホームページより引用
浅煎りのコーヒーが苦手な人は気にせず深煎りを飲んでよいのかもしれませんね。
カフェインレスコーヒーでも良い

ポリフェノールは水溶性の物質で体内に蓄積されず排出されていきます。
なのでこまめに摂る事がポイントですが、夜にコーヒーを飲んだら眠れない人もいると思います。
ここでポイントなのが、カフェインレスコーヒー(デカフェ)です。
カフェインレスコーヒーはカフェイン以外の主要成分は残したまま、ほぼカフェインだけを除去しているので、ポリフェノールもしっかりと含まれています。
夜にコーヒーを飲む時も、妊娠中、授乳中の方にもおすすめです。
まとめ
ポリフェノールの効能と、コーヒーから摂取するコツを紹介しました。
抗酸化物質の一つ。それを摂取する事で、人の身体にも良い作用をもたらす。
中でもコーヒーから摂れるポリフェノールはコーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)といい、日本人は1日に必要な量の約半分はコーヒーから摂取する。
- 身体を酸化(老化)から守る
- シミ予防、紫外線から肌を守る
- 脂肪の燃焼促進する
- 糖尿病を予防する

マーカーの効能は、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)特有の効果です。
- ポリフェノールを摂るならドリップコーヒーが良い
- 深煎り(苦い)コーヒーからでもポリフェノールは摂れる
- カフェインレスコーヒーでも良い

マーカーの効能は、他サイトでは誤った解説が多かったので、思い込みに注意してください。
以上、コーヒーに含まれるポリフェノールの効能と取り入れ方を解説しました。
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