「カフェインレスコーヒーってどれぐらいカフェインが少ないの?」
「デカフェやノンカフェインもあるけど何が違うの?」
カフェインレスコーヒーとは何なのか、こういった疑問に答えながら解説します。
カフェインレスコーヒーとは
カフェインレスコーヒーの定義

日本では、「カフェインを90%以上取り除いたものをカフェインレスと表示する」と定義されています。
カフェイン除去の種類と影響

カフェインレスコーヒーの味を決める要素の一つにカフェインを除去する方法の違いがあります。
主な4つの除去方
- 有機溶媒抽出
安全性などの面から日本では流通していません。 - ウォータープロセス
安全で安価だが、他と比べると風味が劣る場合があります。 - 超臨界二酸化炭素抽出
安全性が高く、他と比べて風味も良いが、高価です。 - 液体二酸化炭素抽出
超臨界二酸化炭素抽出よりも豆に優しいし条件で除去するのでさらに風味が良いとされるが高価です。

除去法により味わいの違いがあるといっても、元々の豆の品質によるところが大きいので、あくまで参考程度でお考えください。
普通のコーヒーとの違い

- 見た目
生豆で比べると、カフェインレスの豆はカフェイン除去の工程の影響か黒ずんでいますが、焙煎した状態だとまったく見分けがつきません。
- 味
普通のものと比べると、苦味と酸味が少なく、相対的に甘さを感じやすいと思います。
- 香り
普通のコーヒーに比べると、少し薬品臭のような感じがします。
どんな時に飲むのか

- 妊娠中や授乳期間中
妊婦が妊娠中に摂取できるカフェインの1日の摂取量200mgに対し、カフェインレスコーヒー1杯に含まれるカフェインの量は6mgです。 - 就寝前などの夜遅い時間
夕方以降、カフェインの摂取量が多いと入眠を促すホルモンの分泌が阻害されます。 - コーヒーを飲んでお腹が痛くなる人にも
カフェインの過剰摂取はホルモンのバランスを崩したり、胃酸が出過ぎるので、腹痛や下痢の原因になります。

コーヒーを飲むとお腹が痛くなる原因がカフェインです。
カフェインレス、デカフェやノンカフェインは?

- カフェインレス
カフェインが無い訳ではなく、少ないものを指します。カフェインを90%以上取り除いたものはカフェインレスと表記できる、と決められています。
- デカフェ
カフェインを含んでいる食物や飲料物からカフェインを取り除いた物、または、従来添加していたカフェインが添加されていないものなどがこれにあたります。実質カフェインレスと同じです。
- ノンカフェイン
カフェインがまったく含まれていない物を指します。ノンカフェインコーヒーとしてはひまわりの種を焙煎したコーヒーなど、厳密にはコーヒーでないものもあります。

カフェインレスやデカフェはカフェインが全く無い訳では無いのでアレルギーの方は注意が必要です。
まとめ
- カフェインレスとは通常よりカフェインが少ない物を指している
- カフェインを除去する方法により味わいに差がでる
- 焙煎した状態の見た目は普通の豆と変わらないが、味と香りには違いが感じられる
- 妊娠中や授乳期間中、他にも寝る前になどに飲むのに向いている
- カフェインレス、デカフェ、ノンカフェインはそれぞれ意味が違う
今回は以上になります。コーヒーに含まれるカフェインを正しく理解して、良いコーヒーライフをお楽しみいただければ幸いです。
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