コーヒー本「世界一の4:6メソッドでハマる美味しいコーヒー」のレビューになります。
世界一の4:6メソッドでハマる美味しいコーヒー
◆1,760円(Amazon)
概要
アジア初のワールドブリューワーズカップチャンピオン
2013年にコーヒーショップ「コーヒーファクトリー」でバリスタになり、2016年のWorld Brewers Cup でアジア人として初優勝。この時同氏が行った「4:6メソッド」が広く業界からの支持を得ており、本書でも紹介される。
現在はコーヒー専門店「Philocoffea」を3店舗経営のほか、ファミリーマートやネスレ日本などの商品開発も手掛けている。
誰でも簡単に美味しいコーヒーは淹れられる(本書より抜粋)
バリスタになって2年11ヵ月、コーヒーを飲み始めてわずか4年で世界一になった著者だから言える「コーヒーを美味しく淹れるのに技術は必要ない」という事について、提唱する「4:6メソッド」を軸に解説されていく。
様々な淹れ方があるが突き詰めると全て同じ事をしている
著者がコーヒーを淹れ始めて感じた疑問「なんでこんなに、みんないってることが違うんだろう」に対する回答を示し、これからコーヒーを始める人への道しるべのような淹れ方を広める事で、誰にでも美味しいコーヒーが楽しめる環境を作りたい、そんな思いを感じました。
4:6メソッドを軸に淹れ方を簡潔に解説
コーヒーを始める前に読む一冊としては良いが、経験者には読みごたえがないかも
最新の「4:6メソッド」の淹れ方が知れる
「4:6メソッド」は既にYouTubeを中心に広く知られている淹れ方ではありますが、考案者の粕谷さんが少しづつ淹れ方をアップデートしており、そんな最新の4:6メソッドについて知ることができます。
主に「注湯の間隔」「注ぎ方」などがアップデートされています。
他にも「一投式」や「氷出しコーヒー」について解説があり、これまで粕谷さんのYouTubeで紹介された淹れ方を知る事ができます。
既出の情報が多く、人によっては物足りないかも
本書に掲載されている内容は、作者の粕谷氏が既にYouTubeなどで発信している情報が中心で、新しい情報は少なめな印象。各メディアですでに活動されている方なので仕方ない反面、各メソッドについて、もっと掘り下げた情報が知りたかったところではある。
そもそも、すべての淹れ方を肯定するというスタンスで解説されているので、ベストではなくベターな情報が多い印象を受けました。
色々突き詰めたからこそのシンプルな抽出
重要なポイントだけをしっかりおさえれば、美味しいコーヒーは淹れられる
「粉の粗さ」「粉量」「注湯量」「注ぐタイミング」重要なこの4つの要素をシンプルに、きちんと管理する。
美味しいコーヒーの淹れ方は色々とありますが、突き詰めて考えると、どの淹れ方もこの4つの要素が組み合わさって、考案者の理想のコーヒーを淹れるためのレシピになっている。
そして、4:6メソッドにおいては注湯を前半40%、後半60%に分割してコントロールすることで、味わいのコントロールと、高い再現性を実現しています。
数字で明確にできる部分は明確にすることで、誰とでも共有できる「誰でも簡単に美味しく淹れられる」を実現されていると感じました。
以上「世界一の4:6メソッドでハマる美味しいコーヒー」レビューでした。
いきなり本を買うのは…という方はまず粕谷さんのYouTubeチャンネルを見てみるのもおすすめです。
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